私たちは、Chinese-languageで書かれた宗教的史資料について、その史資料が残されている4つの東アジア諸国—日本、韓国、ヴェトナム、そして中国—にて現地調査を実施します。それぞれの国では、テクストやイメージ、物質文化を明らかにし記録するために、現地のパートナーと協働します。ローカルな宗教文化の比較研究をとおして現地調査を実施することで、東アジア宗教の歴史と伝播にかんする制限され拡張されたナラティブについての知見を開発します。
フィールドワークの前には、現地調査の有効な実施について適格な人材(QOP)を訓練します。私たちの目的は、現地パートナーや国際的な仲間との協働の中でQOPと学生のスキルを訓練・開発し、そして一次史料を適切に明らかにし、記録し、撮影し、書き写すことです。現地調査において学生たちは、今後取り組むであろう主要な史資料についての直接的な知識を得るとともに、それらの史資料が形成されたコンテクストについての直接的な経験を得ることができます。さらに重要なことは、SSHRC研究資金に基づいた本プログラムは、学生たちに多文化的、国際的、そして学際的な環境においてトレーニングする機会を与えることです。このような機会を北米や欧州のほとんどの東アジア研究プログラムは提供していないため、本プログラムのこの側面は、ユニークで重要な教育的機会であり、助成期間中および終了後においても本分野のモデルとなることが期待されます。
それぞれの研究プログラムと連携しながら、私たちのフィールド調査プログラムは今日の学術界を分断する境界を解体することを目指します。これらのプログラムは、ベテラン研究者と若手研究者との間の国際的なネットワークを構築するための世界規模の繋がりを育てるべく設計されています。